台東区浅草7-4-1 TEL 03-3874-2030 |
<アクセス> |
待乳山聖天ホームページ http://www.matsuchiyama.jp |
<ご本尊>
大聖歓喜天(聖天様)
待乳山聖天では毘沙門天をお祀りしています。
本堂格天井降龍の図 |
古い縁起によりますと、推古天皇3(595)年9月20日、突然この土地が小高く盛り上がり、そこへ金龍が舞い降りたと伝えられています。 この不思議な降起は実は十一面観音菩薩の化身「大聖歓喜天」がご出現になるおめでたい先触れであったのです。それから6年後、天候不順に人々は悩まされていました。永い日照りが続き、人々を飢えと焦熱の地獄におとしいれました。そのとき大聖歓喜天がご出現になり、こうした人々を苦しみからお救いになられたそうです。 それ以来、民衆からの篤い尊信が集まり、平安時代になると天安元(857)年、慈覚大師が東国巡拝のおり、当山にこもって21日の間浴油修行をなされて国家安泰、庶民の生活安定を祈願し、自ら十一面観世音菩薩像を彫って奉安されたと伝えられています。 そして、ここに当山の信仰の基礎が形成され、その後ますます民衆の尊信をあつめるに至りました。 ことに江戸時代元禄華やかなりし頃には境内地、諸堂が整備されて今日の土台が完成されました。 以来、関東大震災、東京大空襲などにも遭いましたが今日まで篤い尊信は続いています。 |
ご本尊の大聖歓喜天は仏法を守護する大本の神様として、ことに庶民の迷いを救い、願いをかなえてくださる広大な包容力をもっています。当山の紋章には巾着と二股大根が組み合わされており、巾着は砂金袋のことで商売繁盛を、二股大根は無病息災、夫婦和合、子孫繁栄をそれぞれ意味し、大聖歓喜天の福徳を示しています。
待乳山聖天に祀られている毘沙門天は、大聖歓喜天の守り神として古くから奉安されており、当山の浴油祈祷という厳しい修行にふさわしい凛とした木彫像です。 |